
想像力は僕を殺して君を救う。
雨 君は世界を騙して
重い空気を 薄めている
違う世界に 馴染むような童話物語
雨 君は世界を騙して
冷めた雷に 脅えている
違う未来に 揺らされて 漂流教室
そばには 星の王子様
神様 神様 あのこと会わせてよ
想像力は僕を殺して 君を救う
雨 僕は世界を許して
影を 誰かに奪われた
歌が存在しないような ハードレインの国
雨 僕は世界をこらしめて
うたうことなんて知らないよ
夢をひそかに差し出した ノルウェイの森
そばには 月のお姫様
神様 神様 あの子といさせてよ
想像力は僕を殺して 君を救う
(art work : ハヤシエリ)
人間依存症
世界の終わりで 始まりの詩を詠えば
サヨナラの涙はキャラメルマキアート
鳴らない電話の電波の向こうで
割れない風船ロケット飛ばせよ
溺れているような 泳げているような
緩やかな夜に 伝えたい
らしくないような らしくあるような
緩やかな言葉を 伝えたい
昨日の景色で サヨナラの詩を詠えば
兎に角ウトウト 夢読みは冷却CO2
急な電話の電波の向こうで
やさしい風船ロケット飛ばせよ
溺れているような 泳げているような
緩やかな君に伝えたい
嘘はないんだ 嘘はないんだ
緩やかな言葉を伝えたい
溺れているような 泳げているような
緩やかな君に 伝えたい
らしくないような らしくあるような
緩やかな言葉を 伝えたい
おやすみ、世界の果て。

真夜中に迷う中
キリンが歌を噛み砕いた 君はそれを飲みほした
「明るい未来が全てじゃないの」と 笑って言う 笑って言う
サカナが仮面のフリをして 宇宙を上手に織り上げた
「自画像みたいな音楽ばかり」と 笑って言う 笑って言う
積み上げた雲の糸を結わいて 連なった羊の海を航海している
瞬いて 描き出して 乱反射して 戻らない
夢の裏に焼き付いて 剥がれないから 眠れないよ
汽笛が絵画を折り曲げて 僕はそれを飲みほした
「各駅停車で会いましょう」って 笑って言う 笑って言う
座席が景色を取り上げて 有象無象を並べてる
「終わりが点くまで踊りませんか」と 笑って言う 笑って言う
真夜中に迷う中 泳いで ずぶ濡れた 羊の海を航海している
瞬いて 描き出して 乱反射して戻らない
夢の裏に巻きついて 外せないから 眠れないよ
真夜中に迷う中 泳いで 積み上げた羊の海を航海している
(同名 楢崎くるみ 作品より制作)
よあけまえ
フイルム 何度も焼き増した
きっといつかは忘却の果て
プリズム 何度も焼きました
七色 いのち の燃え殻たち
白昼夢 くたびれた夜に
帰っていく描きかけの演目
変わってく鮮やかな色で塗りつぶして
花束 抱えた少年は何処へ行く 何処へ行く
別れのうたが聴こえる ラリララ
パラレル 何度も繰りました
ビットの海が泡へと化す前に
マリオネット何度も繰りました
名無しの祈りはニセモノたち
らんちゅうが溺れた夜に
帰っていく 描きかけの演目
変わっていく 軽やかな嘘で踏み潰して
銀河を手にした白猫が眠りにつく 眠りにつく
誰かの落とした夜が明ける ラリララ
白昼夢 くたびれた夜に
帰っていく描きかけの演目
変わってく鮮やかな色で
プリズム 何度もかけました
きっといつかは ゆうれいのあめ
(作詞作曲:月面=雨中)